家事をしない夫が変わった!家事をする夫になった体験談と改善ステップ

「家事をしない夫」に悩んでいませんか?
ライフステージが、結婚→妊娠→出産と進むにつれて、夫の家事スキルはどんどん求められるのに、実際はその変化に対応できていない男性も少なくありません。
女性ばかりが家事や育児を背負ってしまい、夫に対する不満が積もる…。
そんな経験、きっと多くの方がされているのではないでしょうか。
私もかつては、ソファでスマホを見てゴロゴロする夫に怒りが爆発寸前でした。
・なんで私ばかり?
・こっちはこんなに忙しいのに!
当時のイライラを綴った記事はこちら「理想の夫」とは?

家事をしてくれない夫に悩み、一時は最悪の結果も想定しましたが、
未来への希望を捨てずにあらゆる角度からトライしてみた結果、我が家では全く家事をしない夫が”家事をしてくれる夫”に変化しました。
夫が家事をしてくれるようになり、険悪だった夫婦関係も少しずつ以前のような関係に戻れています。
この記事では、私が実際に夫を家事に巻き込んだ具体的ステップとコツを体験談でお伝えします。

同じ悩みを抱える方が、少しでも前向きになれるヒントになれば嬉しいです。
目次
なぜ家事をしない夫が多いのか?
日本男性に多い価値観と背景
夫が家事をやらない理由は、様々な言い分があるかと思いますが、
プレジデントウーマン・オンラインの記事(「日本男性が家事を死ぬほど嫌がる真の理由3つ」2019年10月30日
によると、以下の3つが紹介されていました。
①家事は労働ではなく、無償であるから価値がないという考え方がある
②外で働くのが男らしく、女が家庭を守るものと言う価値観がある
③効率的な役割分担を追求すると女性がした方が良いという考えになる
言われてみると納得できる内容ばかり…
男性が家事をしないのはもはや日本の文化とも言えるレベルかもしれません。
妻側の行動が原因になることも
上記3つの理由に加えて、私が夫と話し合う中で感じた他の理由もありました。
④妻が先回りしてあっという間に片付けてしまうから
⑤やらないといけない家事を把握していないから
⑥やらないといけないという意識そのものがないから
⑦そもそもどうしたらいいのかわからないから
⑧根底に『妻がするものだから』という意識が根付いているから
この他にも、
「仕事が忙しい!」「そんな時間ない」と言う人も中にはいるのではないでしょうか?しかしこれに関しては、
『「労働時間が長くて家事・育児ができない」は大ウソ…最新調査でわかった日本の男性が家事をしない本当の理由 激務でも家事をやる人はやるし、時間があってもやらない人はやらない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』2025年1月25日で紹介されているように、労働時間が長い男性でもやる人はやっているという調査結果が出ています。
”やっている人はやっている。やらない人はやらない”
家事をしないのは夫そのものに原因があります。だからと言って
「家事をしてよ!」
「私ばかりが忙しくて不公平」
なんてことばかり言っていても改善されないどころか、夫婦関係を悪化させる原因にもなりかねません。
何を言っても家事をするようになる気配がない夫に対して諦める前に、妻側が改善できることをしてみましょう。
「家事をしない夫があらためるべきでしょ!」という気持ちもわかります。

「相手に動いてもらいたいならまずは自分から動く」精神で取り組んでみてください。
家事をしない夫を家事参加させた私の5ステップ
先ほど紹介した「夫が家事をしない理由」ほぼすべてにあてはまっていた我が家。
①先回りして家事をするのをやめた
②やるべきことをリスト化・明示した
③夫の毎日のルーティンに家事を組みこんだ
④具体的にやり方を教えた・見せた
⑤細かい口出しをしない任せる
順番に紹介していきます。
1. 先回りして家事をするのをやめた
私が先回りして「夫の不便を解消している」ことが多々ありましたが、こちらに手を貸してくれないなら私も手を貸しません。
たとえば、
・冷蔵庫の中に冷えているビールがなくなっても補充しない
・テーブルの上に飲み終わった缶ビールが放置されてても片付けない
・放り投げられた仕事着はそのまま放置する
・私が家を留守にする時も作り置きはしない
・弁当箱・水筒はシンクにおかれない限り洗わない
ほんとに夫は大人なの?という内容はさておき。笑
特にやめてよかったのはビールの補充。
補充し忘れてビールが冷えていないと、こちらにもわかるため息をされて私もイライラ。

補充して”あげている”のに、なんでそんなにイライラされなきゃならないの
そんな気持ちになることにも嫌気がさし、補充をやめることに。
当然、最初の頃はよく補充し忘れていましたが、冷えていないのは自分が補充を忘れていたせいともなると諦めがついたようです。

こちらにイライラされることもなくなり私のストレスもなくなりました。
自己責任にしたことで私の負担が減り、これをきっかけに他のことも自分からしてくれることが多くなりました。
2. やるべきことをリスト化・明示した
平日は共働き×フルタイムなので、必要最低限の家事しかできない我が家。
土日は家事が山積みです。
シーツを洗濯している間に朝食の片づけをして、
掃除機をかけて、
上履きを洗って、
トイレ掃除もして…
お昼までに済ませたいことはたくさん。
その一方で、夫は好きな時間まで寝て、起きたと思ったらゆっくりトイレタイム。
こんなに家事があるなんて気にもかけないし他人事です。
なのでこちらから
『こんなにたくさんやることあるよ!』
と、やることリストを明示、いかに家事が多いかをアピールしました。
夫も家事を一つでも消化してくれたらいいのですが、まずは仕事の全体像を知ってもらうことから。
私が手際よく家事を捌き、夫が子供の遊び相手をするという役割分担を定着させることができました。
3. 夫の毎日のルーティンに家事を組みこんだ
これは夫の癖を見抜いた方法です。
毎日決まったことを決まった順番で行う夫。
例えば、朝起きたらトイレに行き、顔を洗い、コーヒーを入れながらお菓子をつまみ、コーヒーで一息ついてからその日一日を始めます。
また、ごはんを食べたあとは食器を片付けてそのまま外へ喫煙しに行き、終わるとトイレへ行きます。
一連のことが順番通りにすべてルーティンとなっていて、欠かすことがありません。

それならルーティンに家事をくみこめばいいのか!
「先に気づいた方がやる」というスタイルは、”周りを見渡して、やるべき仕事を自分から率先して行う”という積極的な家事参加意欲が求められます。
でも残念ながら、夫にはそれは期待できません。
「これはあなたのタスク」と完全に固定してしまうほうが、夫のタイミングでやるべきことを設定しやすく、確実にしてもらえました。
育児休業中は全くやらなかった洗濯ですが、この方法でいまでは完全に夫の仕事です。
4. 具体的にやり方を教えた・見せた
家事をしない夫の中には、そもそも家事をどう行えばいいのか方法がわからない。
だからやらないという方も少なくないと思います。

それならば、1から丁寧に教えましょう!
具体的に、いつ、何を、どうするか、毎日のルーティンのどこに組み込めばいいのか提案もしました。
たとえば洗濯。
洗濯は皆がおふろに入り終わったタイミングで
子どもと大人の服は分けてそれぞれ洗濯ネットに入れて
乾燥機で回せない衣類もネットを分けて
洗濯洗剤はこれくらいで…
と私が今までやっていた方法を目の前で実演しながら見せて
「よろしく!」とお願いしました。
でも上記のレベルまで説明されるのが嫌な男性もいらっしゃると思います。
どこまで詳細に説明するかは、相手の反応を見ながら判断してください。
5. 細かい口出しをしないで任せる
上記のステップを経て、現在夫に任せられるようになった家事は
・入浴後、1日の衣類をまとめて洗濯機を回す
・洗濯後の衣類を乾燥機に入れる
・翌朝、乾燥機の衣類を片付ける
・前日のお風呂を掃除する
・保育園の準備をする
・子供を起こしてくる
・着替えさせる
・子供の体温をはかる
とだいぶ増えました。
これらは、たとえ私ができる状況でも夫に任せると決めています。
先のことを予想して、どうしても私がやるほうが効率的に回ると判断した時には私も積極的に夫の家事を手伝いますが、あえて手出しはしません。そして何より細かい口出しはしないことが大切だと思っています。
気になることや、もっとこうしてほしいな〜ってこともたまにありますが、「してもらえたことに感謝する」気持ちを第一に、見守ります。

手直しが必要な時はこっそりと
夫も夫で、仕事を任されているという自立した状態になってからの方が家事により積極的になった印象です。
わざとらしい『ありがとう~たすかったわ~』より、任せ切って『やってもらったことに口出ししない』ことの方が男性は嬉しいのかもしれません。
まとめ:家事をしない夫は変わる!まずはできることから始めよう
ここまで読んでいただいた方の中には、
「そこまでやる必要ある?言わなくてもわかるもんでしょ!」
とお思いの方もいるかと思います。でも
「言わないとわからない」です。
かと言って、真っ向から「家事してよ!」と言うのではなく、
子供に教えるかのごとく丁寧に、
『はじめて体験する人に教えるつもりで』。
今までのイライラな感情は一旦横に置いといて、フラットな感情で話しかけると、
それまで全然動かなかった夫でも少しずつ変わるかもしれません。
皆さんも、やる気のないこと、どうやったらいいのかわからないことは、調べて実行するまでに時間がかかるし、なんならやりたくありませんよね?
でも、手を引いて手順を教えてくれる人が隣にいたらどうですか?
気分が乗らなくてもとりあえずやってみうようかなぐらいには思えるはずです。

『やり方がわからない』という言い訳をできないようにする狙いもあります。笑
無理せず、できることから始めればOKです。
家事をしない理由を理解し、夫婦で一緒に乗り越えていきましょう。